■ ID | 287 |
■ 種類 | 学会発表 |
■ タイトル | スギ枯れに及ぼす乾燥ストレスとオゾンの影響 |
■ 著者 | 小川和雄
埼玉県環境科学国際センター 三輪誠 埼玉県環境科学国際センター 嶋田知英 埼玉県環境科学国際センター 米倉哲志 埼玉県環境科学国際センター |
■ 出版元 | 日本環境学会 |
■ 出版年 | 2003 |
■ 誌名・巻・号・年 | 日本環境学会第29回研究発表会、平成15年6月28日 |
■ 抄録・要旨 | スギ衰退の主要因が乾燥化にあるのか、O3濃度にあるのか、あるいは両要因の複合的影響なのか、の結論は得られていないことから、2000年度からオープントップチャンバー(OTC)と人工気象室でスギ苗を栽培し、乾燥による水ストレス及びO3の単独および複合影響について試験した。
初年度では灌水量1,500、2,000mm区でオゾン濃度が高いほど根の生長が有意に低下する傾向がみられたが、地上部(幹+枝葉)乾物重にはオゾン濃度による差はみられなかった。2年目では、灌水量2,000mm区で、植物体全体の生長抑制がみられた。2年間をとおして灌水量1,000mm区ではO3の影響は見られなかった。
以上の実験結果は、野外のスギの生長に乾燥の影響が極めて大きいことを、前報に引き続き示すものであった。
スギの局地的衰退が、大気湿度の低い孤立木で進み、湿度の高い林冠内では少ないことと一致している。しかし、降水量が十分の時、オゾンが生長を抑制することも示された。 |
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